あらゆる肌トラブルを改善してくれる効果があるといわれているフォトフェイシャル。
その効果やお肌を改善する理由、施術の際に注意する事などについてご紹介いたします。
フォトフェイシャルとは
フォトフェイシャルとは1998年にアメリカの医師によって開発されたフェイシャル治療のことです。
その優れた効果によって瞬く間に世界中で広がり、日本でも徐々に有名になってきました。
フォトフェイシャルは医療機器メーカーの「ルミナス社」で製造されたフラッシュ機器を利用します。
医療機器ということだけあって、その施術は医療機関でしか受ける事ができません。
エステなどで「フォト~」、「フェイシャル~」とつけられている施術とは全く異なります。
その専用機器を使ってお肌のシミ・そばかす・シワ・毛穴の開きを改善し、ハリのある美しいお肌へと導いてくれるのです。
フォトフェイシャルで美しくなる理由とは?
フォトフェイシャルで利用するフラッシュ機器は、レーザー治療に用いられるような波長の長い光を利用します。
しかし、レーザーとの違いはその波長にあります。
シミやアザに直接届くといわれているルビーレーザーは常に単一の波長(694nm付近)を出します。
フォトフェイシャルに使用するフラッシュは、500~1200nm(ナノメートル)の複数の波長を出します。
その複数の波長を同時にあてることで、シミやそばかすだけでなく肌のくすみやニキビ跡、赤みなどに効果を発揮するのです。
フォトフェイシャルのフラッシュの効果とは?
500nm~短い波長の効果
光の波長が短ければ短いほど肌表面に近い深さに到達します。
500nm程度の短い波長はシミの原因となる黒色メラニンに反応し、肌表面にかさぶたのような形で排出します。
600nmの波長では肌の赤みに対して反応します。
650nmになると肌内部への侵入度がさらに高くなり、皮膚深部に発生しているシミに効果があります。
1000nm~長い波長の効果
1000nm程度の長い波長になると、さらに肌の奥にある真皮層まで到達します。
真皮層にある細胞はヒアルロン酸やコラーゲンを生成します。
この細胞にフラッシュの波長が届くことで刺激を与え、細胞を活性化させるのです。
活性化された細胞はコラーゲンなどを多く生成してくれるので、お肌のハリが出てシワの改善にもつながります。
レーザーとの違いは?
光の波長でお肌の改善を行うことに関してはレーザーも同じですが、効果に関してはそれぞれ違うメリットがあります。
レーザーは光の波長は単一なので、シミやアザを狙い撃ちする事は出来ますが効果はそれのみです。
フォトフェイシャルはレーザーのようにシミやアザに特化して効果を発揮するのではなく、広い波長でたくさんの美容効果を得ることができため、美容のためにフォトフェイシャルを選択する方も増えています。
肌への威力から見るとレーザーのほうが上ですが、一度の照射で万遍なく効果を発揮するフォトフェイシャルのほうがすぐに美容効果を得られるため顔のアンチエイジングを目指している方には有効なのです。
さらに、レーザーよりも威力は低いため痛みを感じにくく、敏感肌でも皮膚への負担は低くなっています。
ただし、レーザーは1回で効果を発揮するのに対しフォトフェイシャルは数回の施術で少しづつ効果が高まっていくため、1回のみ受けるよりも数回続けて受ける方が効果も現れやすく、セットでの申し込みのほうが1回あたりの施術料が安くなるようです。
フォトフェイシャルで注意する事
フォトフェイシャルを受けた後は、肌が非常に敏感になっています。
そのため、必ず受けた後は日焼け止めを塗って紫外線を受けないように注意しなければ、さらにシミを作り色素沈着してしまう原因になってしまいます。
さらに、フォトフェイシャルは妊娠中の方や糖尿・心疾患といった体の免疫状態やホルモンが不安定な方の施術はできません。
またフォトフェイシャルの効果は約半年といわれており、効果を持続させるためには定期的に受ける事が必要です。
ほうれい線や眉間などに深いシワができてしまっている場合、フォトフェイシャルでは効果が薄いといわれています。
まとめ
お肌を全体的に若返らせてくれるフォトフェイシャル。
注意することを守れば負担も軽く、お肌を内側から美しくすることができます。
最近ではフォトフェイシャルの効果に高周波の効果もプラスさせより高い美容効果が得られるフォトRFという、フォトフェイシャルの進化版も登場しています。
フォトフェイシャルを受けられるクリニックでは無料カウンセリングを実施している所が多いので、気軽に相談してみる事をおすすめします。
フォトフェイシャルでぜひ美しいお肌を手に入れてくださいね。